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【歴史に残る逆転勝利】W杯 GL 日本2ー1ドイツ

ドーハの奇跡から2日。
まだまだ余韻に浸りたい私は森保監督に「一喜一憂するな」と怒られるかもしれないが、
歴史に残る逆転勝利をもう一度振り返ろうと思う。

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出場選手

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GK:権田
DF:酒井、板倉、吉田、長友
MF:遠藤、田中、伊藤、鎌田、久保
FW:前田
交代選手:46’久保→富安、57’長友→三笘、57’前田→浅野⚽️(83’)、71’田中→堂安⚽️(75’)、75’酒井→南野
4-2-3-1→5-4-1

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GK:ノイアー
DF:ズーレ、リュディガー、シュロッターベック、ラウム
MF:キミッヒ、ギュンドアン⚽️(33’)、ムシアラ、ミュラー、ニャブリ
FW:ハフェルツ
交代選手:67’ギュンドアン→ゴレツカ、67’ミュラー→ホフマン、79’ハフェルツ→フュルクルク、79’ムシアラ→ゲッツェ、90’ニャブリ→ムココ
4-2-3-1

勝敗を分けたポイント

  • 戦略
  • コンディション調整
  • 交代策
  • メンタリティ
  • 勝利の女神

戦略

日本はミドルゾーンでブロックを敷き、中央は閉じる形で対ドイツ用の守備。
ドイツが低い位置までボールを下げれば、前田と鎌田でやや深い位置までプレッシャーをかけ、押し込まれると割り切って守備ブロック敷いて引いて構える。
攻撃時は足の速い前田と伊藤で素早く攻めきる戦略。

対してドイツは前からプレスをかけて高い位置で奪い、ボール保持とショートカウンターを狙い。
攻撃時は左上りの3-4-3に可変し、中央は個とグループで崩し、サイドでは個で突破する戦略。

お互いの戦略でキーになるポイントは両サイドだった。
日本の右サイドは酒井と伊藤で連携守備がうまくいっていたが、長友と久保の左サイドはミュラーとニャブリがファジーポジションを取るためかなり苦しめられた。
ドイツがサイドから揺さぶりをかけるため、日本のダブルボランチの遠藤と田中は広い範囲のカバーを強いられ、体力の消耗が激しくなる。ドイツは中盤が薄くなったところを狙って中央にボールを指し、ムシアラ、ミュラー、ハフェルツの連携で崩しにかかる。

前半の戦略は両チームとも想定内だったと思うが、結果としてはドイツがPKで先制したうえに、得点後も何度もチャンスを作っていたので、ドイツ有利な前半だったと思う。
日本は苦しい展開だったが、前半を1失点で凌げたことにより後半に思い切った戦略に踏み切る。

後半、日本の戦術変更がが見事にハマる。
後半序盤もドイツが優勢だったが、日本が富安を投入して3バックに変更したことにより、ドイツも攻めあぐね始める。

日本の戦術変更に対し、ドイツは徐々に後手後手になりミスも増えはじめ、伊藤と途中交代の三笘をウイングバックで起用してからは試合の流れが変わり始めた。
ドイツが日本の戦術変更に四苦八苦してる間に日本が同点に追いつき、ドイツに焦りと混乱が生まれた。
こうなってしまっては強国ドイツであっても立て直すのが難しく、さらに誤算だったのが選手のコンデイションだっただろう。

コンディション調整

日本は恐らくドイツとスペインと同組になり初戦がドイツに決まった時点で、トップコンディションを初戦に持ってくるようにしたと推測する。
ドイツはトップコンディションをトーナメント初戦辺りに設定し、グループリーグが初戦から徐々に上げていく算段だったのではないか。
そのコンディションの差が後半以降に顕著になり、日本に同点、逆転を許してからのドイツは明らかにらしくないパフォーマンスになった。ドイツが逆転することは困難になってしまった要因の一つではないかと思う。

交代策

フレッシュ交代と戦術的選手交代
日本は浅野のみフレッシュ交代で、富安、堂安、三笘、南野は戦術変更による交代。
システム変更はドイツのビルドアップをハメる為であったのは明らかで、タイミングも良かった。
前半のうちにシステム変更していれば、HTにハンジフリック監督に対応できる余裕ができてしまうため、後半開始からのシステム変更では即座に対応は難しかったはず。

メンタリティー

前半で勝ちを確信していたドイツ。
リードは許したものの、逆転を信じて戦った日本代表の反骨心。

前半は完全に押し込み、複数点取れてもおかしくなかった展開だったため、このままいけば勝てると思っていたドイツ。
日本の粘り強い守備、攻め続けられても折れない心、GK権田のPK献上後のメンタルリカバリー&神セーブ連発。
ドイツは後半途中から攻め疲れでメンタルを疲弊し始めていたはず。そこにきて日本の同点弾と逆転弾。
ドイツらしからぬ弱気のメンタリティーで日本に完全に飲み込まれてしまった。

日本は最初から最後まで選手全員(交代選手・ベンチメンバー含め)が素晴らしいメンタリティーだった。
このメンタル保てたのも、やはり守り切った前半だっただろう。
1失点に抑えれば本当に何が起こるかわからないものだ。

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勝利の女神

勝利の女神は日本代表を見離さなかった。
その女神を引き寄せた選手をあげるなら間違いなくGK権田だと私は思う。

GKの権田はPK献上の責任を感じていたと思うが、そこからメンタルリカバリーが素晴らしく、試合を終わらせなかったビックセーブを連発!神がかっていた。

もう一人はあげるとすれば森保監督。
これまで凡庸な戦略・戦術、選手交代でもフレッシュ交代しかほぼ行ってこなかった森保監督。
恐らく3バックは森保監督が入念に準備した戦術でないと思う。
ただ大事な試合で覚悟をきめ、早めに決断し決行したことにチームを生き返らせた。
「チーム全員で勝つサッカーを目指す」と語っていた森保監督の想いが逆転勝利という形で身を結んだのだと思う。

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W杯はおもしろい!

世界ランキング11位vs24位、タレント力、可視化されやすい歴然たる差はもちろんサッカーの質や監督力の差など、どれをとっても力の差がある試合だった。
それでもこんな逆転勝利がおきたりするんからサッカーはおもしろい!!
アルゼンチンvsサウジに続き、日本がドイツに勝てたのは10回試合して1回あるかと言っても過言ではない奇跡。
アジア勢は3連敗からの2連勝で喜びも尚更だ。
いい意味で覆してくれた日本代表の選手・スタッフはとてもとっても素晴らしかった!!
W杯で奇跡の逆転勝利が観れるなんて。日本代表おめでとう!
上がったねーー!!

一喜一憂するなよ〜〜!!

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